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| イチかバチかの恋飛行！ | ||||||
今日の夜、帰国の途につく。 波乗りが恋しいので日本に帰りたいけど、もうちょっとだけマレーシアにいたい。 帰国便が出発するのは 午後１１時半。 どうする？！ う〜ん、どうしようかな・・・ 行くべきか、やめとくべきか・・・ 帰国したら、再びマレーシアに来るのはちょっと大変。 だったら、マレーシアにいる今しかない！
サバ子ちゃんに会いたい！ サバ子ちゃんって誰？ コタキナバルまで、片道２時間半。 クアラルンプール ０９：３０発 → コタキナバル １２：００着 （エアアジア AK5120 ） コタキナバル １７：１０発 → クアラルンプール １９：４０着 （エアアジア AK5109 ） 往復 ６８５リンギ ≒ １９，５００円 コタキナバルでの滞在時間は、搭乗手続きなどの時間を除くと、正味 ４時間 か。 厳しいな・・・ 飛行機が遅れたりすることを考慮すると、滞在時間はさらに短縮される。 コタキナバルを出発する便は、午後５時１０分なので、勝負は午後４時半まで！ これより遅い便でクアラルンプールに戻ると、日本への帰国便に間に合わないので、致し方ない。 午前９時半にクアラルンプールを飛び立つはずのエアアジア。 畜生ぉぉ〜っ！ こういうときに限って、飛行機、遅れあがる！ 本間、たのんますわ〜！ １２時半にコタキナバルに到着した。
セブパシフィックのチェックインカウンターが開くのは、おそらく、午後５時ちょと前。 スタッフは それより少し前にカウンターに来ると思うけど・・・ 来てもらわな困る！ 午後５時頃にはクアラルンプールに戻る飛行機に乗り込んでるやろうから、ギリギリ会えるかどうか。 ハッキリ言って、サバ子ちゃんに会えない可能性も十分ある。 イチかバチかのギャンブル！
空港じゃなくて、セブパシフィックのオフィスに行けばいい！ それなら、セブパシフィックのカウンターが開く時間を気にする必要ないやん。 もし、サバ子ちゃんがオフィスに居なくても、同僚に渡せばいい。（＾＾） 空港のイスに座って、サバ子ちゃんへのメッセージを書いた。
写真とメッセージを封筒に入れ、コタキナバル市内に移動した。 なぁにぃぃぃぃ〜っ？！ 今日、サバ州は収穫祭 （祭日） って？！ 先住民にとって収穫祭は お正月みたいなものらしく、公館庁、銀行、会社 はすべて休み。 ご多分に漏れず、セブパシフィックのチケットオフィスも休み！ 「ふ」 の行動を嘲笑い、ことごとく邪魔をする 魔物 がおるな。 嫌な予感、ダメな予感、勝負に負ける予感がした。
仕方がないので、ウォーター・フロントでランチとコーヒー休憩をしてから、空港に戻った。 午後３時・・・ クアラルンプールに戻るフライトまで あと２時間。 チェックインだけ済ませた。 午後３時半・・・ イスに座って待つが、セブ・パシフィックのカウンターが開く気配はない。 午後４時・・・ さっきと同じ状況。 午後４時２０分・・・ さっきと同じ状況。 あぁぁ、もうアカン、タイムオーバー。 そろそろ搭乗ゲートに向かわな・・・ イチかバチのギャンブルでコタキナバルに来たけど、結果は空振り に終わった。 話のネタには、もって来いの最高のマヌケ話。 どうせアホなら、とことんアホになればええ！ って開き直ってるけど、負け戦はやっぱ嬉しくないね。 午後４時半。 ガックリしながら手荷物検査を受け、サバ州を出るパスポートコントロールを受けた。 今、セブパシフィックのカウンターが開いたとしても、もう、カウンターに戻ることは出来ない。 惨敗したことを受け入れなければ・・・ 元々運がなかったんやわ、きっと。 潔くあきらめ、封筒を リュックの奥にしまった。 搭乗ゲートの近くで座って待つ。 搭乗開始まで少し時間がある。 何をするわけでもなく、ただ座って搭乗するのを待つだけの無駄な時間・・・ そう考えると、余計にもどかしい。 午後５時０５分、エアアジアのアナウンスが・・・ クアラルンプール行きは、まもなく搭乗を開始します という内容。 乗客がぞろぞろとイスから立ち上がり、搭乗ゲートの前に列を作った。 まだ大丈夫！ ギフトショップを通り抜けて、パスポートコントロールの方へ行くと・・・ オレンジ色 のポロシャツが目に飛び込んできた。 セブパシフィックのスタッフや！ パスポートコントロールを終えた乗客の照会作業をするためにスタンバイしてる！！！ 小走りで駆け寄り、すみません、お手数ですが、この封筒を彼女に渡してくれませんか？ 封筒から写真を出し、私がこの写真を撮りました。 彼女に渡して欲しいのですが。 と言うと・・・ 彼女なら、あっちのチェックインカウンターにいるから、ここに呼んであげようか？ との返事が。 でも、もう飛行機に搭乗しなくては・・・ サバ子ちゃんに会えなくても、確実に手渡してもらえる状況になったので、それだけで十分。 もう飛行機に乗らなアカンので、彼女に宜しく伝えてね！ と言い残し、搭乗ゲートに向かった。 搭乗は始まってたが、列の最後尾が搭乗ゲートに達するには、もうちょっとだけ時間がありそう。 もう１回、さっきの場所に戻った。 そこには、サバ子ちゃんの後ろ姿があった。 Excuse me.... と声を掛けたら、サバ子ちゃんは振り返り、写真ありがとうございます♪ 私、ソフィアといいます。 と言いながら、右手を差し出してくれたので握手をした。 やっぱり美人やわ〜〜〜〜。 肌も白い。 英語の発音もきれい。 頭良さそう。 ふ ： 近いうちにコタキナバルに戻って来ます。 メールアドレス教えてください。 私のメールアドレス、手紙に書いてあるから、そこにメールを送ってください。 ソ ： わかりました。 メールしますね。 ふ ： 今日の夜、クアラルンプールから帰国の途につきます。 飛行機が出るから もう行きます。 メールしてね。 ソ ： 今日、帰国するの？ メールしますので。 お気をつけて・・・ ふ ： じゃあ！ 急いで搭乗ゲートに戻り、飛行機に乗った。 飛行機に乗り込んでから思ったんやけど、メアド訊いとけばよかった。 時間に追われて、そこまで頭が回らんかったことを後悔。 口ではメールするって言ってくれたけど、まず期待できひん。 ナンパしてきた男に、メールしてって言われて、のこのこ、メール送るわけないやん。 まともな女性であればあるほど、プライドにかけて、そんな軽はずみなこと、しないわな。 ソフィアちゃんかぁ・・・ スペルは SOPHIA 、SOFIA、どっちかわからんけど、素敵な笑顔やった。 落ち着いた 大人の雰囲気 が漂ってた。 社交的というか、人の扱いに慣れてるというか。 仕事柄、当然といえば当然やけど・・・ テキパキ、スマートに振る舞うことが出来き、それなりに意志表示をする女性 という印象。 静か御前のようなタイプではないな。 雰囲気からして、３０歳前後・・・ 結婚してるかも知らんな。 ソフィアちゃんに、なんじゃ、あの日本人。 キモ〜ッ！ って思われてることはない。 はず。 どんな女性でも、好意を寄せられて、悪い気する人はいないと思う。（キモ男の好意は論外にせよ） イケメン未満のフツメンやけど、爽やかキャラ なので、声を掛けた女性に、どん引きされることはあまりない。 それに乗じて、こんなことをしてる自分。 独身やから許される！（爆） ハエ叩きで セブパシフィックの飛行機を落とせるわけない！ ってことぐらい、わかってる。 惨敗モード から一転、たったの１分でも、最後の最後にソフィアちゃんに会えただけで嬉しい。 ここのところ、異性に対して、面倒臭い というか、手抜き気味 やったけど、少し新鮮な気持ちになった。
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